臨床心理×遊び

「遊び」とは・・・

「遊び」という言葉を耳にしたとき、あなたはどんな気持ちになりますか?

ワクワクする楽しい気持ちになる、悲しい気持ちになる、怒りを感じる・・・

人によって、あるいは文脈によって、「遊び」という言葉が引き起こす感情は様々です。

このことからも、「遊び」が人間の心に与える影響の大きさが感じられると思います。

臨床心理における「遊び」

臨床心理の専門家の間では、「遊び」が心を癒し、変化させるものであることは周知の事実です。

「プレイセラピー」という治療法があることを知っていますか?

文字通り、遊びを媒介にして、心を理解し、関わり合い、心の変容を促す治療方法です。古くから、子どもを対象に実施されてきました。

私が精神分析と出会うきっかけになったのは、このプレイセラピーでした。

精神分析では、アンナ・フロイト(1895-1982)とメラニー・クライン(1882-1960)が子どもの精神分析の研究を発展させました。この二人の女性研究者の主張の内容や相違点も興味深いのですが、それだけでなく、この二人がライバルで、バチバチと論争しているところにも面白味を感じていました。男性優位の社会の中で、優秀な女性研究者たちがやり合っていることに多くの人々が注目しているところを想像すると、すごいことが起こっているような気がしたからです。

大人にも子どもにも「遊び」を

プレイセラピーは日本でも行われてきていますが、その対象はほぼ子どもに限定されています。

私は大人のカウンセリング(心理療法)を実施する中で、子どもだけでなく、大人も「遊び」を必要としていると感じるようになりました。

大人になってから「遊ぶ」というと、なんだか不真面目だったり、やるべきことから逃げているような、ネガティブな言葉に聞こえてしまうことがあります。そのためか、日常生活で「遊び」要素がない毎日を送っている人たちが多くいます。

現代では、うまく遊べない大人が増えているのではないでしょうか。

「遊び」で心を健やかに

遊び心のある人、遊び心のあるデザインに遭遇すると、心が動きませんか?

良質な遊びは人間の心を柔軟にし、動きやすいものにしてくれます。

「遊び」は心を調整し(コンディショニング)、癒し、柔軟に(レジリエンスの獲得)してくれるのです。

「遊び」をつかって、心を健康にしてみませんか。